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2005年 06月 19日
勤めを終え広島に向かう新幹線の中で、いよいよその時が来たなと思いながら窓の外の景色を眺めていた。
オオルリシジミとヒョウモンモドキは私にとって幻の蝶だった。 蝶の生態写真を初めて時間が経ち、撮影していない蝶の数がだんだん減っていく中で、夜行日帰りがメインの私にはこの2種は最後まで難関として残っていた。 今と違って一匹狼的な私にはろくな情報もなかったので、一体どこに行ったらいいのか見当もつかなかった。そうこうするうちにとうとう身の回りから姿を消してしまっていた。 ところが、デジカメの普及とともに撮影を再開してみると、これらの蝶は地元の手厚い保護のもとで生き延びていることをネットの情報で知ることができた。 昨年は、九州にオオルリシジミの撮影に行き、半日でたくさんの写真を撮ることができた。今回のヒョウモンモドキの場合はどうなるんだろう。 地元の方々が日頃保護をしているヒョウモンモドキの観察会と言うことだから、ポイントを探す手間はないし確実に会えるだろう。 まずはあこがれの的であった、あの翅裏の独特の模様を押さえたい、でもそれだけではだめで何か意味のあるシーンも撮影したいけど、たくさんの人が一緒に行動する中で果たして納得のいく写真が撮れるんだろうか。 そんな漠然とした不安を抱きながら、逆にこれなら大丈夫だろうという確信みたいなものもあった。 長年の経験から、あのシーンはこう撮って、このシーンはこうでとか成功することを頭に描いている時はたいていだめで、今回のように漠然とした不安を持ちながら撮影に行く時はたいていうまくいっていたから。 いよいよ当日の朝、集合場所に30分ほど前についた。何人かの人がすでにいたが、初めての私はどうして良いかわからない。不安な気持ちで待っていると見覚えのある顔が。 昨年、ウスイロヒョウモンモドキの観察会でお会いし、その後クロシジミのポイントにも案内していただいた「My Favorite butterflies of Japan」のケンケンさんだ。 握手までして出迎えてくれた、そして傍らにいた人を紹介していただく。お一人はこのブログでもよくお話をしている「ノゾピー蝶観察・撮影の部屋」のノゾピーさん、それに 「蝶にあそぶ」の松實さんだった。「蝶にあそぶ」のサイトは時々拝見しきれいな階調の写真が印象に残っているが、今回親しくお話をして相互リンクをお願いした。 これでやっと居場所ができたので一安心、やはりHP仲間は良いものだ。 開会式の後、早速案内していただくと、すぐにアザミに止まるヒョウモンモドキがいた。 失礼ながら解説そっちのけで撮影開始(すみません)。 まずはあこがれだった翅裏の模様をじっくり撮影する。やや時期が遅いのか、すれ気味だがファインダーにとらえ、シャッターを押せるだけでも信じられない感じがした。 あちこちで吸蜜や配偶行動をしている。 他の写真も雄が雌の前にいる写真が多いが、このような行動がヒョウモンモドキの生態なのか、単にシャッターの時間的な遅れで雄が雌の前に飛び出しているのか勉強不足で良くわからない。 また、アザミで吸蜜している♀の所に♂が来て後ろ側に止まると、♀は尾端を上げて交尾を拒否する。その後飛び立って逃げるが、♂が追飛しないと再度同じ花に吸蜜に訪れていた。 ヒョウモンモドキの保護には、食草のキセルアザミのほかに、吸蜜植物のノアザミが大切だと言うことだが、見ていると本当にノアザミが好きなようだ。 その後、一度は採集によって姿が見えなくなったが、草刈りをしたりアザミを植えたりして復活に取り組んでいる場所、あるいは本来ヒョウモンモドキが生息していた景観の残っている場所(今はいない)などを案内していただく。 最後の場所ではヒメヒカゲが飛んでいてその姿を撮影することができた。 帰りの新幹線の中で、けだるい満足感の中で一人ビールで祝杯を挙げた。 「ヒョウモンモドキ保護の会」の着実な保護活動のおかげでこうして撮影することができたが、その直前、数十頭もの蝶を密漁したものがいるという。毎回感じることだが、なんと恥ずかしいことだろう。それでも趣味といえるのだろうか、趣味ではなく泥棒だ。 私も、考えてみれば写真を撮っただけで何も保護活動に協力していない。 せめてこうして保護活動について少しでも触れて、保護の会の会員になって会費を納めることで協力したいと思った。
by tanaka_kaz
| 2005-06-19 10:40
| 広島
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